大阪府堺市西区鳳南町の腎泌尿器科クリニック

きのうち腎泌尿器科クリニック

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お知らせ NEWS

血尿と膀胱がん

2020年09月01日

皆様こんばんは。堺市西区鳳の泌尿器科クリニック院長 木内 利郎です。

先日、尿路結石のお話をさせていただいた際に、尿路結石をお持ちの方は血尿を生じることがある、とお伝えしました。血尿は泌尿器科を受診されたり、他の科の先生からご紹介いただく症状で非常に多いものの一つですが、血尿と一言で言っても、肉眼的血尿(目で見て赤い尿)と顕微鏡的血尿(顕微鏡で見て初めてわかる血尿)があります。患者さんがご自身で気づかれるのは肉眼的血尿の方ですが、検診や内科などの尿検査で顕微鏡的血尿や尿潜血陽性(試験紙法による検査で判定)を指摘されて来られる患者さんも非常に多いです。

たしかに尿路結石でも血尿は出ますが、泌尿器科医が血尿と聞いて一番心配するのは、私の専門領域でもある悪性腫瘍(がん)です。具体的には膀胱がんや腎盂・尿管がんなどの、専門的には尿路上皮がんと言われる疾患です。特に頻度が多いものとしては膀胱がんが挙げられます。

これらは無症候性(症状なく)に肉眼的血尿が出たことがきっかけで、診断されるケースが非常に多いです。もちろん肉眼的血尿が無いにも関わらず、頻尿(おしっこが近い、トイレの回数が多い)や排尿時の痛み、残尿感などの症状でみつかるケースもあります。膀胱がんは女性に比べ男性において約4倍高頻度に発生します。また発がんの危険因子として最も重要なものは喫煙です。

喫煙者は非喫煙者に比べ2~5倍、膀胱がんの発症リスクを高めるとされます。健康増進法改正により、飲食店などでも禁煙化が進められていますが、喫煙はよく知られている肺がん以外にも、様々ながん(癌)の発症リスクを高めます。もちろん非喫煙者や女性においても膀胱がんを発症される方は多くおられます。

膀胱がんが疑われる場合には、尿検査や超音波検査、そして膀胱鏡検査が必要です。膀胱鏡検査は尿道から内視鏡を挿入して膀胱内部を観察する検査ですが、当院では尿道にゼリーを用いて麻酔した上で、柔らかいカメラを用いますので、これまでの経験からもごく軽い痛みのみで受けていただくことができます。検査時間も早ければ1-2分で終わりますので、おそらく患者さんがイメージするよりもずっと敷居の低い検査であると考えます。

膀胱がんは早期発見できれば、一部の悪性度の高いものを除いて内視鏡手術(カメラを使った尿道からの手術)による比較的簡単な手術で治療することができます。

血尿は出ても間欠的(一時的で、その後止まってしまう)であることも少なくないですが、怖い病気が隠れている可能性がありますので、きちんと専門医による診察を受けられることをお勧めします。

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