大阪府堺市西区鳳南町の腎泌尿器科クリニック

きのうち腎泌尿器科クリニック

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お知らせ NEWS

夏に多い尿管結石症

2020年08月29日

皆様こんにちは。遅い梅雨明け以来、猛暑日が続いていますね。

先日、私の勤務先である堺市立総合医療センター(最寄り:JR阪和線 津久野駅)から鳳駅~アリオ鳳まで、開院予定地(トップ写真)周辺を散策しましたが、マスクをしていることもあり、熱中症になりそうな暑さでした。

さてこの時期になると、泌尿器科では尿管結石発作の患者さんが急増します。尿管結石症は尿路結石症(他に腎結石症や膀胱結石症などがあります)の一つで、尿管結石発作の痛みは人生で経験する痛みの中でもトップ3に入ると言われます。突然の腰背部の痛み(腰痛)が特徴で、血尿や下腹部痛を伴うこともあり、尿検査、レントゲン検査、超音波検査(エコー)、CT検査などで診断することができます。

血液中の老廃物を排出するために腎臓(左右の腰の上のあたりにあるソラマメ型の臓器)で作られた尿は、腎盂から尿管、そして膀胱へと流れていきます。腎臓でできた石(腎結石)が尿管へ流れ落ちていき、尿管に嵌まると、強い痛みを生じます。石そのものによる痛みであると思われがちですが、実際は腎臓で作られ、尿管を流れてくる尿が、結石のためにダムでせき止められた河川のように腎盂~尿管にたまる(水腎症といいます)ため、腎盂内の圧が上昇し、腎臓が押し拡げられることにより強い痛みが生じます(文末のイラストを参考にしてください)。このため結石がある部位ではなく、腎臓がある腰背部に痛みを感じるわけです。膀胱に近い部位の尿管結石では同時に下腹部痛を生じることもあります。

夏は汗をたくさんかくため、脱水になりやすく、尿が濃縮され、尿中の成分が結晶化されるため、結石ができやすくなります。予防のために水分をしっかり摂取することが大切です。

尿路結石は男性の約7人に1人、女性の約15人に1人が発症するとされ、食生活などの欧米化により、近年急激に増加している疾患でもあります。また肥満であったり、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病をお持ちの方は尿路結石を発症されやすいとされ、メタボリックシンドロームとも関係の深い疾患です。

尿路結石は5年以内の再発が45%と非常に高いとされますので、一度でもなったことがある方は十分注意が必要です。また結石発作の後、痛みがなくなったからといって、必ずしも石が体外に排出されたとは限りません(結石が嵌頓して、しばらくすると痛みを感じなくなることも珍しくありません)。この場合、もし水腎症が持続していると腎臓の機能が悪くなったり、最悪の場合片側の腎臓の機能が廃絶する可能性がありますので、自己判断せずに適切な検査を受けられることをお勧めします。

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